LST(ライフスキルトレーニング)とは?
現状、発達障害を持つ子供たちに対しては、SSTを中心に訓練することが一般的です。しかし、発達障害の子の場合、集団行動など他人に合わせて活動することが困難だということや、先の見通しが立たないと不安であると いう特性があり、「応用」するためのSSTだけでは限界があります。
一方LSTは、安定した日常生活を送り、移動や買い物、余暇の過ごし方など、生きていくために必要な術を身に付けることを目的としており、他人に合わせることは必ずしも重要ではありません。ライフスキルを身につけることで、社会に出た時や環境の変化にも適応することができるようになるのです。

お子様の将来にこんな思いはありませんか?
親がいなくなってからの
生活はどうなるのか…社会人としての生活が
送れるのか…移動や買い物など一人で
できるのか…
ライフスキルを身につけ、
自信をもって大人への
道へ進みましょう
私たちの考え方
SSTもLSTもどちらも大切。
ここまでLSTについて説明してきましたが、私たちは決してSSTを軽んじているわけではありません。
社会に出るうえで対人スキルは不可欠です。
Viewキャリア!熊谷校では、人との関わり方をルールやマナーとして身に付けられるよう支援しております。
そして、このSSTをより実践的なものにするために、LSTがとても重要です。
次項のチェックリストに掲げるようなライフスキルをしっかり身につけ、自立した生活を送れるようになれば、ソーシャルスキルを発揮できる場も大いに広がり、ご家族も安心して社会へと送り出すことができるようになるのではないでしょうか。

一人ひとりの特性に合った適切なツールや支援、環境が整えば、お子様の可能性を大きく広げることができるのです。ソーシャルスキルを身につける大きな前提として、ライフスキルがあると私たちは考えます。

ライフスキルチェック
お子様のライフスキルをチェックしてみましょう。
一人でできていること、できていないことを把握し、今後の成長の目安としましょう。
ライフスキルチェックリスト(1人でできること)
一般企業への就職に向けて早くから準備しておきたい
挨拶・返事ができる
交通機関を利用できる(バス・電車)
切符の購入・ICカードへのチャージができる
目的地に行ける
時刻表を読める
健康管理(食事・睡眠のリズム)
医療機関への受診(症状を説明できる)
金銭管理
時計を読める
身だしなみを整えることができる
散髪のタイミングがわかる
季節や気候、TPOに合った服を選ぶことができる
必要な持ち物を準備できる
スーパーやコンビニなどで買い物ができる
相談できる(ヘルプを出せる)
掃除・片付けができる
休日や、休憩時間に適切な余暇を取ることができる
朝食を(作り)摂ることができる
メモがとれる
Viewキャリア!
熊谷校の取り組み
Viewキャリア!熊谷校では、生徒一人ひとりのライフスキルを把握し、大人になった時に働く場所や頼る場所を不本意に失い、孤立無援の状況に陥らないよう、LSTを実施していきます。
ご家族が気づかないこと、学校で教わらないことにも、生活していくうえで大切なことは数多くあるのです。
ライフスキルを身につけ、日々の生活や気持ちを安定させることで、将来の可能性がさらに広がります。
私たちは、生徒の皆さんの将来を見据えたトレーニングを行います。

LST実施目標
「得意はトレーニングで伸ばす」「苦手はサポートを受ける」
01本人のニーズと適切なサポート・ツールで自立する
お子様の“できる・できない”を把握し、どうすれば生活しやすくなるのか、その方法をお子様と一緒に考えます。「できない」のではなく、適切なサポート・ツール・環境が整っていないだけだと考え、粘り強くライフスタイルの習得につなげます。

02困った時に人を頼るスキルを身につける
障がい者の方々にとっての一番の自立は「ヘルプを出すこと」です。困った時に周りの人に頼るということも大切なスキルです。ヘルプを出した時に「助けてもらえるような人」であることもとても大切。魅力ある人間性を一緒に育みます。

03家族以外のライフサポーターを増やす
社会に出ると、ご家族のサポートだけでは足りないケースも増えてきます。学校・福祉事業所・地域など、自分を知ってくれている人をたくさん増やし、いざというときに助けてくれるサポーターをつくることも、トレーニングの大きな目標です。

Viewキャリア!熊谷校でここが変わった!
View キャリア!熊谷校で
ライフスキルトレーニングを受けた生徒さんの
保護者様から寄せられた声をご紹介します。
●友達や相談する相手ができた
●友達と待ち合わせをして、一緒にランチや買い物することができるようになった
●交通機関を身近に感じ、利用することができるようになった
(遅延の対応や、準急・快速の違いもわかるようになってきた)
●普段の生活で様々な自信がつき、積極的に家事に取り組んでくれるようになった
●楽しむ為に行くだけではなく、教えてもらい学習する場所だと認識してきたことに成長を感じる